今回上演する将門ミュージカルのストーリー概要をご紹介します。
いまから約1100年ほど昔、東金のあるあたりは「へたかた」と呼ばれていた。
「へた」にも「かた」にも「果て、端、隅」の意味がある。
当時、都のあった京都からすれば関東はほとんど未開の土地、日本列島の東端に位置するこのあたりは、その名のとおり、最果ての地だっただが、東の果てとはつまり、「日出るところ」だ。
このくにの一日は、いつもここから始まるのである。
そんな土地に、一人の男の子が産まれ、育ったかれはなぜ、自分がここで生まれ育ったのか?
この物語のなかではまだ知らされていない。
確かなのは、かれがとても優しいこころをもった仲間想いの少年だったこと。
そして、かれの成長を見守っているのが村の人々だけではなかったということだ。
これから始まる物語は、将来「平将門」と呼ばれることになる少年のある日のエピソードである。